収録

収録前の機材の準備、収録中の機材操作と心もち、後片付けについて説明します。


taiseiue | 2023-08-24

準備

ミキサー

収録を始める前に、スタジオのマイクやその他の配線抜けがないかを確認すること。

  1. PAラックの電源を入れる
  2. iPadをPAラックから出ているケーブルに差し込む。(Lightning端子っていうらしい)
  3. 「マスター」、「GROUP1-2」と使用するマイク(2人収録ならマイク1とマイク5)の上にあるランプが点灯していることを確認する。(してなければ、「ON」を押して点灯させる)
  4. マイクから音が入ることを確認する
  5. iPadのアプリで録音できることを確認する

グループ化

スタジオのミキサーには2種類の配線がつながっていて、「GROUP1-2」が収録用、「GROUP3-4」が放送用に分かれています。 これで、スイッチを押すだけで収録モードと放送モードを切り替えられて便利。あと、これを分けることで切り忘れによる放送事故を防げます。

マイクの場所

調整室から見てマイク1~4が手前に、5と6が奥に設置されています。 マイク7は調整室にあって、調整室から天の声を(録音する目的で)送るために使います。 後で説明する「トークバックマイク」とは異なることに注意。

  • 依頼時間までには担当者はじめ収録メンバーは全員スタジオに集まっておくこと。待たせると失礼です。

事前説明

ゲストが来たら、顧問の先生に印刷してもらっていた原稿を渡します。 仮に事前に原稿を渡していたとしても、もしかすると忘れてしまっていることもあるので、必ず渡すこと。 また、改めてどんな話をしてどんなリアクションをもらいたいかを説明するのも大事です。

収録する前の合図を決めておくこと。

収録本番

収録中は換気扇を切って、スタジオ側と調整室側のドアはすべて閉めます。

調整室側の「トークバックマイク」を使ってスタジオの人と合図をとります。 「トークバックマイク」は収録に入ってしまう可能性もあるので、必ず収録中は切っておくこと。 たとえば、「3...2...(OFF)」のような合図の取り方がオススメかも。

音量調整はそれぞれのマイクのつまみを使います。 どうしても音量が小さい場合は一番上のつまみ(GAIN)を操作すること。

人の声には一番上のHPFと書いてあるボタンを押すのがオススメ。 これをするとハイパスフィルターがかかり、人からでる不要な低音をカットできます。

PHANTOM +48Vと書いてあるボタンは必ずオフにすること。 オンにするときはファンタム電源が必要なコンデンサーマイクなどをつないだときだけです。 下手にオンにしてマイクが(ミキサーが)壊れたなんてことがないように。

また、声の大小に差がある(語彙力)人の場合はコンプレッサーをかけるとよい。 上から2番目の黄色のつまみを右に回すことでコンプレッサーをかけられます。 このとき、あまりかけすぎる音割れしたり、まったく声が聞こえないなんてことになるので注意。

イコライザー(EQと書いてある4つのつまみ)は声がこもったりしやすいので人には原則使わないでください。

合図を始める段階で録音ボタンは押しておくこと。 もし、ラグがあってすぐに録音開始がされなくてもこれで耐えられます。

  • なるべく録音は止めない。撮りすぎても後から編集できますが、撮れてない部分は取り返しがつきません。
  • インタビュー中は相手の目を見て、うなずきながら聞くのがよい。機械的に原稿通り進めるのではなく、相手が答えてくれたことにツッコんで、これ!という言葉がもらえるまで話を続ける。
  • 聞いたことはすべて頭に置きながらインタビューすること。自分の中でつながりを考えないと、編集するときにまとまらず悩むことになります。「そういえば、さっきこうおっしゃっていましたけど...」など、つながる部分を考えながら聞けば話もふくらむかも。
  • 収録後は、出演依頼書の収録欄に収録日を記入して、原稿とともに保管する。余裕があればその日の収録について、ミスやよかったところなどを記入する。

後片付け

スタジオの機材は収録が終わったら必ず原状復帰。 こうしないと思わぬトラブルのもとになります。

また操作したつまみも必ずもとに戻しておくこと。 丸型つまみの元の位置がよく分からなくなったときはたいてい12時の位置に戻すか0にしておくとうまくいきます。

関連項目