校内放送の概要
はじめに
この数年間でメディアはユーザーが受動的に受け取り、送信者は一方的に発信するもの(たとえばテレビ)から、主体的に、好きなものを相互に送り合うように変化してきました。 実際に歴史を調べてみても、人々はかつて一家に一台無かったラジオ放送を食堂などで聞いていました。次に、テレビが普及することで誰もが同時に好きな情報を受取れるようになり、近年では、ネットニュースやSNSを用いて好きなときに好きな情報を受取れるようになりました。
ここで、ひとつ課題があります。メディアが多彩な進化を遂げる中、校内放送はどうあるべきでしょうか。あるいは、どう進化させるべきでしょうか。生徒が触れるメディアが高度化してしまっている今、必然的に校内放送に求められるそれも高度化しており、それを満たすことができなければ生徒にとって有益なメディアであり続けることはできません。
この課題に対して、放送部では伝統的な生放送をやめすべての放送を収録により行い、生徒がいつでも聞けるように配信することで対処してきました。このやり方によって、以前なら並大抵の労力ではできなかったような高度なことが、適切な準備と編集だけでできるようになります。
その一方で、省いてしまった生放送の知識が不要かというと、少なくとも教養としては必要なはずです。それらの知識は文化祭などの学校行事の司会でも使えますし。
そこでこのサイトでは、番組の企画から生放送まで、俯瞰的に説明します。 このサイトの内容のすべてを実際に必要とすることはほとんどないと思いますが、教養として知っておくことで視野を広げる手助けになり、間接的に普段の活動の手助けとなるでしょう。
決まりごと
- 放送時間は毎週木曜日12時45分から。全体が15分程度の放送に収めるべし。
- 放送区域は、普通教室系、共用部系、事務系、中庭、普通教室系(北)、普通教室系(南)です。職員室や会議室なども流れうるので職員会議などの場合は事務系に放送しないこと。
- 放送担当の日は、授業が終わったら必ずすぐに来る。担当ではない日に来るのももちろんOK。人が足りない時やお休みの時には、お手伝いをしてくれる人がいると助かります。また、実習などで遅れる場合は代わりの人を見つけておくこと。
- 担当じゃない日には、教室で放送を客観的に聞く。客観的に聞くと、いろいろと気付く部分があるはず。「音量が大きい」などはすぐに連絡すること。
全体の流れ・必要人員
現行の「学園交差点」が放送できるまでの流れは次の通り。
このとき必要な人員は次の通り。一人がふたつ以上の仕事を持ってもよいが、無理はしないように!
仕事名 | 説明 |
---|---|
企画担当 | 今回の放送でやりたいことを明確化し、全体の流れを定める他、出演依頼書の提出 |
原稿 | 企画担当の定めたものをもとに、原稿を書きあげる |
パーソナリティ | 原稿をもとに、実際に話をする |
収録・編集 | パーソナリティやゲストの声を収録し、できたものを編集する |
放送したい日を定めて、それからどれくらい準備にかかるか、収録にかかるか、編集にかかるかを逆算して動き始めましょう。